製品デザインに関するよくある質問

カスタマイズ商品の製作過程において、デザインデータの準備は非常に重要です。なぜなら、最終的な仕上がりに直接影響を与えるからです。そのため、スムーズに生産に進められ、製品に完璧に反映されるように、デザイン制作における注意点をいくつかまとめました！

1. ベクターファイルとは何ですか？ラスターファイルとは何ですか？

入稿データ	ベクター画像	ラスター画像
構造	ベクター画像は数式で定義された線、曲線、形状で構成されています。これは各形状や色、線が数学的計算によって生成されることを意味し、そのため自由に拡大縮小が可能です。極小サイズや極大サイズの画像表示に最適です。	ラスター画像は多くの小さな四角形（ピクセル）で構成されています。各ピクセルには固定された色があり、画像の解像度はこれらピクセルの数に依存します。解像度が高いほどピクセル数が多く、画像はより細かくなります。
解像度	ベクター画像には無限の解像度があり、拡大縮小しても歪みやぼやけが生じません。そのため、印刷物やロゴデザイン、イラストなど、さまざまなサイズで出力が必要な場合に適しています。	ラスター画像の解像度は固定されており、拡大するとディテールが失われ、ぼやけたり、ギザギザの縁が生じます。これは限られたピクセルで構成されているためです。
ファイル形式	ai / eps / cdr / pdf	psd / jpeg / pdf / png / gif
例	エッジが鮮明でシャープ	エッジがギザギザ

2. PDFファイルを送ったのに、なぜ使えないのですか？

正しいPDFファイルは、デザインソフトで作成して保存されたものが有効です。写真を直接デザインソフトにドラッグしてPDFに変換したものは無効です。
最も簡単な判別方法：PDFデザインを開き、ファイルを最大に拡大します。ギザギザがなければベクターファイル（使用可能）であり、ギザギザがあればラスター画像（使用不可）です。

ベクター画像（拡大・縮小してもぼやけない）

ラスター画像（拡大するとギザギザが現れる）

3. 写真について、商品製作にはどのくらいのDPIが必要ですか？

DPI（1インチあたりのドット数）：これは印刷やプリント時に、1インチにどれだけの点を印刷できるかを示す単位です。DPIが高いほど、印刷される細部はより精密になります。例えば、同じピクセル数でも300 DPIの画像は72 DPIの画像よりも鮮明に印刷されます。

例:25x25mmの印刷バッジを製作する場合、以下のサイズを推奨します：
300dpi、写真サイズは50x50mm（提供する写真のサイズは商品の実際サイズの2倍が理想で、最低でも25x25mm以上）。

もし300dpiの写真が提供できない場合は、可能な限り最高の品質のデータをお送りください。当社で判断いたします。元のデータの品質が良くない場合でも印刷は可能ですが、印刷された製品の鮮明さに影響が出る可能性があります。

補足説明:

PPIとは何ですか？DPIとの違いは？

PPI（1インチあたりのピクセル数）：主にデジタルディスプレイ（スマートフォンやコンピュータの画面など）に使用され、1インチあたりに表示されるピクセル数を示します。PPIが高いほど、画面に表示される画像はより精細で、細部まで鮮明に見えます。
DPI は印刷時の解像度であり、PPI は画面表示時の解像度です。デジタル画像を印刷物に変換する際、DPIが重要になります。DPIは印刷物の品質に大きく影響するためです。

仮に画像のサイズが画面と印刷物で同じであり、ディスプレイのPPIと印刷のDPIが同一であれば、1:1で近似できます。
例えば、300 PPIの画像を300 DPIで印刷した場合、同様の細部と解像度が得られます。
ただし、現実にはこのような状況は珍しいです。なぜなら、画面の解像度と印刷機の解像度は通常異なるからです。
例えば、72 PPIのディスプレイで画像が鮮明に見えても、それを72 DPIで印刷すると、画像はぼやけて詳細に欠ける可能性があります。

4. Ai（イラストレーターファイル）に関するよくある質問

写真が埋め込まれていない

デザインを制作する際、写真ファイルを挿入する場合は、必ずその写真をデザインに埋め込んでください。そうしないと、工場がデータを開いたときに以下の問題が発生する可能性があります。

写真が図面に埋め込まれているかどうかを確認する方法

(X) 埋め込まれていない場合

写真をクリックすると交差線が表示されます。

(V) 埋め込んだ後

写真をクリックすると、交差線が消えます。

文字をアウトラインに変換する

文字をアウトラインに変換する理由

フォントの欠落を防ぐ：データを工場に送る際、工場のコンピュータに同じフォントがない場合、表示されるフォントが他のフォントに置き換えられる可能性があります。文字をアウトラインに変換すると、文字はベクターグラフィックスに変わり、フォントファイルに依存しなくなるため、誰でも一貫した表示を確認できます。
- デザインの一貫性を保つ：アウトラインに変換された文字は、異なるシステム環境やソフトウェアバージョンによって外観が変わることがなく、デザインの完全性が保たれます。

文字がアウトラインに変換されているかどうかの判別方法

もし文字がアウトラインに変換されている場合、文字の周囲に「細い線」が囲んでいるのが見えたり、調整可能な「アンカーポイント」が複数表示されます。これは、文字が独立したベクターパスに変換されていることを示しています。

文字がまだアウトラインに変換されていない場合、これらのアンカーポイントは表示されません。

5. イラストレーター(AI)でPANTONEカラーチップを確認する方法

調べたい色の位置（例：青色）をクリックします。その後、左上のカラースウォッチ（青色）をクリックすると、下部にカラーチップが表示されます。白い太枠で囲まれた色が現在調査中のカラーチップです。
注意点：左上のカラーブロック（赤枠2）の右下角に黒い点がない場合、その色はCMYK混色であり、PANTONE色ではありません。